1996年 日本推理作家協会賞受賞 作品。
✒️漫画 志水アキ氏
凄かった・・・。
「押し絵と旅する男」みたいに、永遠の自分だけの世界に住む事は、正気ではないけれど、関口 巽が想うように、どこか羨ましくもあるのかも知れない。
しかし中禅寺 秋彦は、それは狂気だと云っているんでしょうね。
山岸 凉子先生の漫画『天人唐草』の主人公のように、狂気という檻の中で解放されたとしても、それは閉じられた世界でしかないし
匣の中で夢うつつ上の空では、“生きている”という事をしていないようなものだーと。
ふたりの内の一人である
「柚木 可菜子」の事故から始まる。
“通り魔”とか云う言葉が出て来たりする処を読んだりしていると、『泉 鏡花』の事を何となく思い出した。
昔昔テレビで観た『天守物語』が忘れられない。
確か、舞台劇で主人公の鷹匠が「平 幹二朗」で、天守閣の妖怪姫達は、なんと「ジュサブロー人形」達だったのだ。
玉三郎主演の『夜叉ケ池』も善かった。
夢野 久作の『ドグラマグラ』も好きだし、
とうとう『京極 夏彦』に見事にハマってしまったらしい。
『京極堂』に迷い込んで、正気ではなくなるのだろうかー?
どうしてくれるんだ 、いったい。
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