『妖子』池田理代子・池田悦子
『妖子』(作画)池田理代子
(原作)池田悦子
『ベルサイユのばら』よりも後頃に描かれたであろう作品。
『オルフェウスの窓』の頃の、一番馴染みのある絵柄かな。
『オルフェウスの窓』は、週間マーガレット連載の頃大好きで読んでいたのだけれど、セブンティーンか何かに場所を移した途端、コロッと絵柄が変わってしまい、お話も革命とか重苦しくなって行ったみたいで、読めなくなったんだったっけな?
『妖子』は初見だけれどストーリーが面白く、『デイモスの花嫁』の池田悦子氏原作だから成る程と納得した。
『妖子』は、死刑囚である母親が獄中で悪魔と契り誕生した禍々しい娘だが、果たして本当の“悪”は、人間社会の方なのだろうかと考えてしまうお話だ。
私は最初、上流階級の館に托卵された妖子が、館の本物の娘を亡きものにした時、妖子は生かして置いてはいけない存在というスタンスで、ジリジリとした気持ちで読んでいたが、妖子の育ての両親を始め、回りの人間達の悪どい事悪どい事。
ストーリーは『デイモスの花嫁』同様、はっきりとした結末はつかないまま連載は終わっている。
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